2017年09月23日

龍光院の曜変天目

京都国立博物館の国宝展のリストが公開してあるようです。


どうも字が小さいので、大型ディスプレイの人はともかく印刷しないと読みにくいですねえ。

大阪市立東洋陶磁美術館の小林さんもTwitterしてましたが、

龍光院の曜変天目が展示されるようです。
ただし、
10月17日〜10月29日
龍光院の曜変天目は、昔、ここ同じ京都国立博物館の本館で開催された大徳寺展でみてますが、どうもピンとこなかったなあ。
輝く点が少なすぎたような気がします。
ただ、現在の照明なら、また印象が違うかもしれないな。

なんかね、展示期間が8つに分割されていて、何度もきてくださいね。。
という企画になっているようです。


展示されるのが珍しいものとしては、
喜左衛門井戸 もあります。
10月31日〜11月26日

こういう国宝展というのは、珍しいものを借り出してきてくれるのは有り難いのですが、
そこにたどり着くまでが大変ということが屡々あるのが問題ですねえ。

それに、ここまで会期を細分化するのが良いのかどうか?と思ってしまいます。



posted by 山科玲児 at 16:01| Comment(0) | 日記

今年の秋の台北国立故宮博物院


  例年、秋には有名な書画を展覧するのだが、今年の秋の書画展示のリストがでました。
    国立故宮博物院のダウンロード  サイト
     https://www.npm.gov.tw/down.ashx?sNo=10015382

前期(2017年10/4〜11/14)と後期(11/15〜12/25)にわけて展示するようです。

さっとみると、台北国立故宮博物院の平均値を出しているので、なんども行ってる人には物足りないかもしれません。
平凡というか普通という印象をもつラインアップでしょうね。またか、、というやつです。

ただ、
最初に國立故宮博物院行く人の場合には、見応えのある展示だろうと思います。

ただ、前期後期に分かれているので、行く人は、好きな物が展示されてるときをねらうほうがいいのでは。

前期後期とも展示される絵画では、
は意外とみる機会がないのでいいんじゃないかなあ。大きいし。
偽物だらけの仇英の絵のなかでは、特に筋が良いものです。なんせパトロンの項元汴のために描いたものだしねえ(Ref, James Cahill )。

明の辺文進の 三友百禽図も、なかなかの佳作ですよ。辺文進のまともな作品て意外に少ないんですよ。

宋 四家法書 は中身がなんなのかわからないでしょうから、内訳書いときます。

    蔡襄 海隅帖(またの名は、上資政諫議明公尺牘)
    蘇軾  次韻三舍人省上詩
    黄庭堅  致明叔同年尺牘
    米フツ 徳枕帖

このなかでは、徳枕帖が特に良いのでは? これは明時代中期文徴明時代には、今  大阪市立美術館にある米元章草書巻
の一部でした。いくつかに分割されて、ここに入っているものです。南宋 高宗のコレクションに入っていました。
良く考えたら、高宗って米フツの死後30年で即位してるんだよなあ。こういうのは相当信用おけるでしょうね。


posted by 山科玲児 at 09:14| Comment(0) | 日記

2017年09月22日

シャングリラ

夢の棲む街.JPG


  何十年も前に読んだ、山尾悠子の短編で、忘れ難い作品がこの「シャングリラ」だ。
  上イメージの「夢の棲む街」に収録されていた。
 「ファンタジア領」という連作のPART2であって、他の2編も佳作だったが、「シャングリラ」が一番記憶に深く残っている。その執拗な残りかたといったら、中島敦の名人伝なみであったから、かなり重症だ。
 ネットで検索したら、同様に評価している方々も散見しする。
 なんか、とても視覚的な作品で動きもあり、全部をアニメにできそうな感じすらある。金子國義や、まりのるうにい風の絵が似合いそうである。山尾悠子氏の作品は、言葉を獰猛に消化しながら硬い言葉の断崖をよじ登るような努力を読者に要求するものが多いので、やや親しみにくいものが多いのだが(「破壊王」シリーズなど)、、これは違う。

 図書館で  山尾悠子 作品集成という巨冊を借りてきて確かめたが、雑誌のときはともかく初出単行本(文庫本)との異同はみつけることはできなかった。最初、この巨冊を借りて読んだときは「シャングリラ」というのが目次になかったので、収録されていないのかと残念に思ったものだが、実は「ファンタジア領」で収録されていた。この本ではたった20Pしかない。

まだご健勝のようだから、集成にいれるとき手を加えるということもあるかと思ったが、そうでもないようだ。
 一方、長編:仮面物語は、別ヴァージョンの中編「ゴーレム」になって収録されているので、現在では図書館などでしか読むことができないのが少し残念だ。


posted by 山科玲児 at 08:11| Comment(0) | 日記

ボストン美術館展の中国画

Boston Nine Dragons.jpg


ボストン美術館の至宝展 ― 東西の名品、珠玉のコレクション
会期2017年7月20日(木)〜10月9日(月・祝)

ですが、有名な中国絵画も来日・展覧されているようです。
作品リスト
によれば、たった6点なのですが、

白眉というべきは、

壮大な  陳容の九龍図巻::これはもう陳容のベストでしょう。藤田から売り立てられた六龍図巻もそう悪くなかったので惜しいと思ってますが、これは、更に上。。
これについては前も書いときました

また、五色鸚鵡図巻は、かなり傷み・補筆があるようにみえましたが、とにかく、宋時代の名蹟には違いない。

公式サイトの中国画紹介

にのってないものでは、
夏珪::風雨舟行図  扇面が久しぶりに出るようです。
これは、額装なので展示しやすいということもあるでしょう。

ただ、夏珪の基準作であり、真蹟はこれ1つ、他は皆ダメという人すらいたくらいのものなので、なかなか嬉しい展示です。
展覧会に行った方で中国絵画に興味のあるかたは、見逃さないようにご注意を。

夏珪::風雨舟行図 をめぐる激しい議論は1970年台北國立故宮博物院における中国絵画シンポジウムで日本の研究者と中国や米国の研究者たちの間で行われていて、英文ですが、記録されています。
  当時から米国の中国人研究者のなかにはいいかげんなのがいて、しかもそういう連中が権力をもっていたということがわかります。
 方聞教授とかさ。
Proceedings of the International Symposium on Chinese Painting, National Palace Museum, Republic of China, Taipei 18th-24th June 1970.

  まあ、しかし、風雨舟行図だけが真蹟というのも、狭量に過ぎるのでは。  例えば、台北國立故宮博物院の渓山清遠図巻は確かに雄壮で壮大な作品です。以前、 現物のネルソン美術館「十二景図巻」

とこのの渓山清遠図巻の「写真」が並べて展示されていたことがありました。なぜか「写真」のほうがずっと優れた絵のように感じました。
それ以来、この渓山清遠図巻を大いにみなおしています。

神戸会場
会期:2017年10月28日〜2018年2月4日
会場:神戸市立博物館

名古屋会場
会期:2018年2月18日〜7月1日
会場:名古屋ボストン美術館

posted by 山科玲児 at 04:40| Comment(0) | 日記

2017年09月21日

ロシアのスープ

ロシアのスープ.JPG

ロシア料理って、現代日本ではマイナーだけど、結構面白いと思いました。

この

ロシアのスープ

を書いた荻野さんは、自分で料理教室やってるようですね。
荻野恭子|サロン・ド・キュイジーヌ|世界の料理を学べる料理教室




タグ:ロシア料理
posted by 山科玲児 at 08:38| Comment(0) | 日記

2017年09月20日

定窯白磁と定武蘭亭


定窯白磁盤  横河.jpg


定武蘭亭が発見された定州ってのは、今の河北省石家荘市の旧市
だから、よく地図をみて考えてみたら、

北宋の定窯白磁(イメージは東京国立博物館にあるもの)を首都開封へ出荷する拠点だったんじゃないかなあ?
定窯の窯跡群はここより50kmぐらい北にどっさりあるようだけど、
首都や江南へ出荷するなら、ここを通っていったと思う。
ちなみに当時北京は遼や金の領地だから北回りでは出荷できない。
ここはむしろ最前線に近いところだ。
黄河の流れは現代とは違うから、簡単にはいえないが、おそらくここから、河川や大運河などを使って
首都開封や江南へ運んだと思う。陶磁器は重いので、船で輸送しないと難しいのだ。

出荷拠点だからこそ、「定」窯って名前がついてるんじゃないかなあ。

有田の陶磁器が出荷港の「伊万里」の名前になったり
イエメン コーヒーが出荷港のモカ と呼ばれたりするのと同じだ。


posted by 山科玲児 at 09:04| Comment(0) | 日記

2017年09月19日

香港の游相蘭亭

游 御府領字従山  蘭亭.jpg


南宋末期 理宗時代の宰相
游似が収集したという百種の蘭亭序拓本は、

游相蘭亭 と呼ばれて尊重されているが、
現在、一番たくさんそれが残っているのが

香港  中文大学文物館である。

もと、利氏北山堂が寄贈したもので、10点もある。
そのなかで、代表的なのが、イメージの御府領字從山本蘭亭序だろう。
東京国立博物館、王羲之展で公開されたので、日本でも観た人は多いだろう。
妙に新しい青めの墨の感じだった。あまり傷んでいない。

一、甲之二 御府領字從山本蘭亭序
二、甲之四 中山王氏家蔵本蘭亭序
三、甲之五 御府本蘭亭序
四、甲之八 括蒼劉本蘭亭序
五、乙之一 雙鉤部分字本蘭亭序
六、乙之五 錢塘許氏本蘭亭序
七、丙之八 會稽本蘭亭序
八、庚之三 莫知所出本蘭亭序
九、□之四 湯舎人本蘭亭序
十、臨川本蘭亭序

どうも、これらはまとまって伝世したもので、1点づつ買い集めたものではないようだ。

清初の孫承沢の庚子ショウ夏記という記録に「胡菊潭(胡世安)のところに2,30本の游相本を観た。御府領字從山本が一番良かったので模写翻刻した」ということが書いてあるので、この胡世安コレクションの名残だろう。御府領字從山本には胡世安の蔵書印も押してある。

まとまって伝わるというのは、大災害があると、いっぺんに無くなってしまうという欠点があるが、安全なら、バラバラに伝わるより多数のものが何百年も保存されやすい。


posted by 山科玲児 at 09:57| Comment(0) | 日記

楽浪石碑 

楽浪 平山君碑.JPG

 ヤフオクで、楽浪の石碑拓本が、高い値段で落札されたようである。
  https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s545928919
 この石碑が発見された当時の写真があるのでイメージで紹介する(著作権はいうまでもなくきれてます)

1913年に、今西龍博士が、
平安南道龍岡郡 「於乙洞古城」の東北500mのところで発見した。
「当時は小道路の左方耕地に少し仰向けに左方に傾いて立っていた」 
  新版 書道全集(1965)では、ちょっと出土地名に異同がある。「平安南道龍岡郡海雲面城[山見]里」、その地名自身が戦前の簡単な地図ではみつけられなかったので、1930年版のほうをあげる。どちらも「於乙洞古城」の東北500mという点は同じである。

ここは、平壌と黄海の間にあたるところで、今は朝鮮民主主義人民共和国の一部だから、
現在、どうなっているかわからない。朝鮮民主主義人民共和国では、
楽浪否定論ってのもあげられて、日本国内でも賛同するおかしな学者がいた。
都合の悪いこの碑は抹殺されたかもしれない。

好太王碑文改竄説、蘭亭偽作説など、こういう政治的歴史捏造が戦後結構行われ、日本の「進歩的文化人」が賛同したのは、まことに恥ずかしいことだ。

年代については、肝心のところが摩滅して欠けているが
後漢  光和元年(ACE178)というのが妥当のようだ。


ソース::
旧版『書道全集』(平凡社)第二巻 1930
新版『書道全集』(平凡社)第二巻 1965

タグ:石碑 楽浪
posted by 山科玲児 at 08:13| Comment(0) | 日記

2017年09月18日

ヴェネチアでボス展示やったらしい


  mixi  で知ったのですが、

 今年 春から初夏にかけて、 ヴェネチア  パラッチオ ドッカーレでヒエロニムス ボスの展覧があったらしい。
Venice, Palazzo Ducale, Doge’s Apartment February 18ー June 4, 2017


この展覧会、あの三組の絵[三隠者の祭壇画、聖リベラータの殉教、彼方他四枚組]を公開し、更に関連作品を公開というもののようですね。まあ、大規模な展覧とはいえないようです。隠者の祭壇画は未見なんで 意味ないともいえなかった。

というより1980年にパラッチオ=ドッカーレにいっときは  「ボスはどこだ!!」「ラボにあって出せない。。」という応酬で担当と大喧嘩になったしなあ。。

まあ 時代は変わったなあ、という感傷がありますねえ。。

ボス派の作品のうちで、
横長で上部に大きな円がある「最期の審判」は初見ですが、よくわからないなあ。



posted by 山科玲児 at 20:14| Comment(0) | 日記

リコーダーに合うフィエルダンク

VIERDANCK.jpg

17世紀ドイツの作曲家  ヨハン=フィエルダンクの曲の魅力は、イメージのCDで知った。
Johann Vierdanck: Capricci, Canzoni & Sonatas CD
Parnassi Musici / Vierdanck
なんかこのCD無闇に中古価格が高騰してるようである、ネット配布や再発を期待したい。

これでは弦のParnassi Musici、を管奏者で増補した編成で、演奏していた。

 
最近 リコーダーだけで演奏している例を聴いたが、これもいいものだ、、


リコーダーのレパートリーは、意外に少ないので、
こういう曲が発見され、普及したほうが良いと思う。

また、ヴァイオリンとリコーダーで演奏しているフィエルダンクの曲もある。結構合うんだね。

リコーダーといえば、コレッリのラフォリアをリコーダーと色々な楽器(バンドのドラムも含む)
で演奏した変わった例も紹介しておく
トリエステでのイタリア人のグループ


posted by 山科玲児 at 10:58| Comment(0) | 日記