2018年02月17日

平昌五輪でスイス選手にもノロ感染



ついにスイス人選手、それも世界タイトルをとったこともある有名人にまで、ノロウイルス
が感染したそうです。
もっとも守られるべき選手にまで感染となると、それ以外の人にも感染は広がっていると考えざるをえませんね。
観客もあぶないのではないのでしょうか。もう少なくとも240人ぐらい感染確定してます。
下痢症状があって検査してない・検査完了していない人が何倍もいるようです。

日本選手もロシアの女子フィギュア選手にならっていったん日本に帰って、試合のある前日にいくぐらいでよいと思います。

 この病気、知人の話では、下痢・嘔吐などとても悲惨な病気で看護も大変、家中消毒しないといけない。それもアルコール・逆性石けんなんかではあまりきかないので、塩素系の強烈なものでやらないとダメなんだそうです。
特効薬はなく対症療法だけ、まあ体力があれば数日で回復するそうです。

こういう系統の病気は、暑い季節に流行しそうなものですが、ノロウイルスだけは例外で摂氏二十度以上だと感染力を失うんだそうで、寒い季節に流行する病気なんだそうです。



posted by 山科玲児 at 06:55| Comment(0) | 日記

2018年02月16日

フィレンチェからの手紙

FrickCollection  rembrandt ss.jpgHORNE carrica.JPG
フリック  コレクションのレンブラントの有名な自画像
https://www.frick.org/interact/rembrandt-harmensz-van-rijn-self-portrait
について、当時の売買・所蔵の事情を伺わせる手紙を翻訳してみます。
 ホーンHerbert Percy Horne(1864-1916)が書いた、当時メトロポリタン美術館学芸員へアサインされたころの
ロジャー・フライRoger  Fry (1866 - 1934)
への手紙です。

  しかし、英国貴族所蔵のレンブラントのことを、イタリアのフィレンチェで、フィレンチェ在住の英国人美術商・ブローカーが、英国人でメトロポリタン美術館学芸員へ相談するという、おそろしくインターナショナルな取引話ですね。。
  ホーンのカリカチュア風肖像(イメージ)もだしておきます。

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1906年5月14日、フィレンチェ
フライ  様
  この件は我々だけの極秘にしておいてください。
  今日イルセスター卿夫妻と昼食をとりました。夫妻は、Holland House Melbury&C.
を継承されたようです。相続税のためにあのレンブラントを売りたいのはイルセスター伯爵です。
   このレンブラントの自画像は、ドイツの大きなレンブラントの本、並びにそのほかの本にも写真がでている作品です。私は実見しておりませんが、有名な権威者が質の高い作品だと私に語っておりました。
  ハーバート・クックはこの件は断ったそうですが、クックの父親は一つの絵に大金を使うことを許さなかったようです。

 卿はアグニューや他の画商にも相談しています。貴方はこの件で動くおつもりはありませんか?もしそうなら。私は卿に紹介し、貴方が絵を観ることができるように計らいます。卿がロンドンに帰ったあとでいいとおもいます。
 イルセスター卿は満足のいく価格でなければ、手放す気はないようです。アグニューの手に落ちるよりは、あなたなら直接、もしくはあなたの代理人で有利に交渉できると思います。
  お返事いただければ、来週末にイルセスター卿がフィレンチェを発つ前に、この件を手配します。
  敬具
   Herbert P. Horne
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Source:: APOLLO誌 1985年8月号


posted by 山科玲児 at 07:23| Comment(0) | 日記

2018年02月15日

佐藤辰美 コレクション


佐藤辰美 氏の仏教美術を中心とするコレクション展示が北九州市立小倉城庭園 であるそうである。
痕跡の美―古きものにおもいをはせる
http://www.kcjg.jp/exhibition/2018/158.php

  神戸東灘区の香雪美術館 2017年5月20--7/2と7/15-9/3で、開催された企画展と似たものでしょう。
    https://www.asahi.com/articles/ASK5N5FSRK5NPIHB00L.html

  欠けたものを中心とするという展示方針には多少好感をもった。
    なんでも米国のART NEWS誌にある、世界のコレクター200というのにとりあげられている日本人3人の一人なんだそうだ。芸術新潮2015年3月号によると他の二人は ユニクロの柳井社長と大林組の会長なんだそうで、なんかピントはずれな気がする。
  2万点というコレクション数もどうもおかしいので、コインや切手などのコレクターなのかなあ?と思って、佐藤氏に取材をしたらしい芸術新潮2015年3月号 を図書館で借りて読んでみた。

  そしたら、どうもレコードのコレクションが最初で、7500点のレコード+3000点のCDコレクションがあるらしい。なるほど、、と納得した。守備範囲の広い人で、レコード 陶磁器、民族美術、現代美術、工芸、中国美術、仏教美術など、色々な分野を遍歴した方らしい。

  ART Newsは、どうも現代美術の収集家ばかりフォーカスし、現代美術を買ってもらえるように宣伝する雑誌のようだから、「現代美術」というところでひっかかったのだろう。ユニクロ柳井氏が、そんな優れた収集家だなんて聞いたことがないから、ART NEWSがいう「コレクター」概念が私が考えているコレクターとは少し違うのだろうと思う。大林組の会長もまた全く知らない。

   高松次郎の作品を多量に購入しているんだそうで、「影」シリーズの本物を自宅においているそうである。4000点のドローイングも所蔵しているとか、、ほとんどレコード+CD+高松次郎で2万点の大部分になっているようです。
 そういう意味で、現代美術のコレクターという呼び方が妥当なのかな。。

 さて、当方がチェックできそうなのは、中国美術ぐらいである。藝術新潮の図版にでているのは「北宋の硯板」というので、がっかりした。現在の考古学的発掘や沈没船回収の下限年代がはっきりした硯による様式 年代観では、とんでもないものである。もちろん硯板には偽物も本物もないが、「北宋」はないだろう。これは江戸琳派の絵を室町時代の大和絵だといったり、幕末の英泉の浮世絵を春信の作品だといったりするようなもので、無茶である。勿論、様式史であるから「小野道風が書いた和漢朗詠集」のような明白な矛盾ではないけれどね。これは北畠氏からの購入ということである。北畠氏は、戦後の古硯の鑑賞研究売買のパイオニアの一人であるが、新しい研究成果を頑なに拒否し自分流の様式観を堅持しているようだ。これは大きな本を出しているもう一人の硯業者も同じである。そのほうが商売としてはよいのだろう。しかし、それでは、どうしようもない絵を、五代の周文矩とか宋末元初の銭選とか鑑定した戦前の支那通と同じではないか。
  「より緻密な完成度」を求めて中国美術ということになったそうだが、「硯」じゃあ、ちょっと違うような感じがした。そういう方向だと乾隆時代の驚異的な工芸品のほうがいいと思うんだけれどねえ。 あれなら技術的な高さだけで優劣がわかるのでわりと分かりやすいしね。ただ、2000年代で中国美術収集はやめたんだそうなので、現在忠告しても意味のないことではある。

  今は、仏教美術とワインとレコードCD収集がメインだそうである。
posted by 山科玲児 at 16:21| Comment(0) | 日記

2018年02月14日

バレンタイン  版画

ValentineDayP1050271.JPG

季節ものですので、
19世紀英国の風刺画家・挿絵画家のジョージ・クルックシャンク(George Cruikshank, 1792年9月27日 - 1878年2月1日)
の作品をvalentine's day  2年ぶりに挙げてみます。
posted by 山科玲児 at 18:23| Comment(0) | 日記

蘇州片 特別展

清明上河図巻  東博w.jpg

 蘇州片という複製絵画 贋作絵画の、ある特徴のある大集団については、
昨年2017年2月28日に書きました。。
  http://reijiyamashina.sblo.jp/article/178933253.html

なんと、その蘇州片  特別展を、あの台北  國立故宮博物院で開催されるそうです。
それも1室で小規模なものではなく、なんと書画ギャラリー全部を使った大展覧です。

   偽好物−十六至十八世紀「蘇州片」及其影響 4/2〜6/25
        https://www.npm.edu.tw/Article.aspx?sNo=04009965

 偽物・コピーの特性の研究というのは中国書画の研究には必須の心得ですけれど、これは一般には影の領域、闇の部分、どちらかというと隠したい話題、裏でこっそり教える秘訣というべきものでしたんで、古い文献にも多くは書いておりません。
  これを大きく展覧するというのは、前代未聞、かって聞いたこともない大胆な企画展ですね。
皮肉に考えると、本物を多数もっている國立故宮博物院にして初めてできる展覧なのかもしれませんねえ。 図録も研究書としては貴重だと思いますが、一般に、初日に出版販売が間に合わないことが多いので、少しあとで行ったほうがいいかもしれませんね。。。また比較のために本物の名品がでるかもしれないので、それは注目したいところです。

 蘇州片の影響という意味では、17世紀ごろの呉彬、陳洪綬、崔子忠、などの奇妙な作品にはこういう蘇州片の影響があるという説は昔からありましたつまり、画家が参考にするのは本物の絵ばかりではなく全くの偽物を模範にして製作してしまうこともあるんですね。こういう絵の展示もあるかもしれませんね。。




posted by 山科玲児 at 09:20| Comment(0) | 日記