2017年10月13日

最後の晩餐はテンペラなのか

レオナルドダヴィンチの最後の晩餐はミラノの修道院にある壁画なので、

予約しないとみる事はできない。

そうはいっても、10年ぐらい前は修理中だったのだから、予約すればともかく観る事はできるわけだ。

この絵はいったい、どういう技法で描いてあるのだろうか?テンペラか油彩かフレスコか??

一般的には「テンペラ」(フレスコ  セッコ)だとされているようだ。まあ、生乾きの下地に急いで描くフレスコ(フレスコ  ブオノ)でないことは確からしい。

ただ、Petro C. Marani, Leonardo's Last Supper, Electa, 1986, Milanでは、
ワックス入りとか書いてあって、よくわからない。エンコースティック(蜜蝋画?) まさかね?
ただ、火鉢使っていたという伝承があるので、怪しいかもしれない。蜜蝋画は火鉢で蜜蝋溶かすからね。
ただ、強靱な蜜蝋画の割りには傷みがひどいから、やっぱりテンペラなのかなあ。

芸術的評価はともかく、技術的には失敗だったのは確かなようである。制作後数十年で剥落劣化してしまったのだから。

posted by 山科玲児 at 10:07| Comment(0) | 日記

2017年10月12日

レオナルド作品かどうか? 【補足】


  レオナルド  ダヴィンチ 作品とされた? 「救世主(Salvator Mundi)」像 が
11月にニューヨークのクリティーズでオークションされるようである。

ダビンチ「幻の作品」、来月競売=キリスト画、112億円か−NY
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017101100310&g=int
もう、扇情的で軽率な記事で、時事通信にもいやになる。意外に朝日新聞学芸部はまともなので朝日の記事がまたれる。
そして、この件は2011年7月14日にとりあげておいた。
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/46741907.html

こういうふれこみの作品はここ10年でも結構あったように思う。
例えば、2009年にも
https://plaza.rakuten.co.jp/yamashinaReiji/diary/200910160000/
あえて、取り上げることもないかもしれないが騒ぐ人もいるかもしれないので、一応コメントしておく。

まず、基本資料(英文サイト)

金額について煽っているみたいだが、これらの記事を読むと、もともと2011年ごろ、サザビーズのプライベートセールで90億円ぐらい、買った画商がロシアのオルガルヒ(ソ連解体に乗じた新興財閥)Dmitry Rybolovlev に売ったとき、既に1億2千750万米ドル=100億円(当時のレート)ぐらいだったらしいので、どうということもない。むしろ下がっているので、なにかケチがついたのだろうか。

1958年のサザビーズ  オークションでは60米ドルだったものである。
同じような絵が二十点以上もあり、その中でもっとも良い作だということである。
ただ、ベルナルディーノ=リュイーニの作品だって素晴らしいものもあるのだから、質が良いというだけでレオナルド=ダヴィンチ作だとしてしまうのもいかがなものか。

 >一時は英王室の収蔵品だったが、1763年の競売後は1900年まで行方が分からなかった。
と書いてあるが、絵本体に証拠があるわけではない。証拠があれば60ドルのはずないからね。
ただ、文献的にそれらしい絵がチャールズ1世のもとにあり、バッキンガム公爵コレクションの売り立てのときに記述があるというだけである。
技術的に疑問なのはこれはクルミ材に描かれた絵であることだ。イタリアの板絵はだいたいポプラ材である。勿論、クルミ材のイタリア絵画の例も少数ながらあるから、排除はできないけれど疑いポイントである。
基底材のAMSによるC14検査ぐらいはやったほうがいいんじゃないかな。

【補足】 プラド美術館にあるモナリザの模写はレオナルドの工房の中でおそらくレオナルドも下絵などに関与して制作されたものだが、これはクルミ材である。クルミ材という点で疑うのは軽率だった。


posted by 山科玲児 at 08:46| Comment(0) | 日記

2017年10月11日

古玉印の問題

玉印P.JPG

大阪で古玉印展を、
美術商のギャラリー「現代中国藝術センター」でやるそうです(10月21−27日)

どうも、この夏マカオの美術館で開催した
新見古代玉印と當代篆刻家玉印風格作品邀請展
 2017年7月21日 -- 2017年8月6日 
と関係あるんじゃないかなあ、と思っております。
というのも、マカオの展覧に日本の篆刻の団体  尾崎 蒼石氏などが協力してますから。

ただ、古代の古玉印の真贋問題は全く難しい。古銅印の真贋以上に難しい問題です。
数が少なくて高価で比較が難しいこともあって、難しい。確実な出土例も非常に少ない。小さくて様式の差も少ないので鑑定が難しい、場合によっては不可能。 出土後も色が変わったりしますし。

明清民国時代に製造された玉印も、当然どっさりあるわけで、イメージの玉印「長楽」もそういう新しい時代のものです。
まあ、どうしても疑いが残る分野だと思います。


posted by 山科玲児 at 08:37| Comment(0) | 日記

上杉隆 出馬はデマだった


 東スポの報道はデマだったようです。
>一方で、小池氏側からは「邦夫さんへの恩返し」ということで、国政を志す長男鳩山太郎氏をはじめ鳩山邦夫事務所関係者に声をかけていただくことになりました。その流れの中で、鳩山元秘書の国会議員とともに上杉の名前も推薦リストにアップされたということになります。
  小池百合子  希望の党陣営からの打診推薦はあったが、辞退したということのようですね。
posted by 山科玲児 at 07:58| Comment(0) | 日記

2017年10月10日

フュースリーがなかった


hagen donau.JPG


ARTGALLERY アートギャラリー テーマで見る世界の名画 全 10巻 - 集英社
https://www.shueisha.co.jp/artgallery/

第9巻『神話と物語』
https://www.shueisha.co.jp/artgallery/vol09.html
で、リストみると、イメージの

ヨハン・ハインリヒ・フュースリー :: ハーゲンに忠告するドナウのニンフたち

118x142cm Zurich Kunsthaus

がなかった。これは、
上野の西洋美術館で1983年に開催されたハインリヒ・フュースリー展で観た絵のなかで
一番記憶に残っている絵なんだがねえ。
この企画、各人が自分のセレクション リストを作って公開すると面白いと思う。
私も肖像画は既にやってみたが、静物画とか宗教画とかもやってみようかな。


posted by 山科玲児 at 08:30| Comment(0) | 日記