2019年01月12日

小字麻姑仙壇記

小字麻姑仙壇記
をアップしました。

これは、1913年の時点での形です。
現在は、切られていて、エルスワース旧蔵の3種合冊の冒頭部分に入っているようです。部分的な題記や跋が行方不明になってますし、位置も変わってますね。
posted by 山科玲児 at 08:41| Comment(0) | 日記

書道博物館では、エイ鶴銘


エイ鶴銘 書譜28付録1979.JPGえい鶴銘 Ellsworth  detail part.JPG
書道博物館でも協賛していて特別展やってます。
出品リストは、
王羲之書法の残影  台東区立書道博物館

こちらで見物なのは、
  2番の、エイ鶴銘の整本でしょう。掛け軸になっていて、文字のある部分の拓本をはりこんだような形になっています。これは清末の大官コレクターだった端方旧蔵のものだと想います。実見しましたが、なかなか精拓。エイ鶴銘は水っぽい真っ黒なひどい拓本が多い。 エルスワースのもの(右イメージ)がそうだし、大阪市立の師古齋コレクションのものもそう。なかには輪郭だけ拓したもの(上海図書館)もあるが、それもいまいちいただけない。また、黄山谷の題跋にも出てくるように、古くから尊重されてきたものなので、新しい拓本を細工して古くみせかけたものがあるらしい。その細工ぶりについては、香港書譜出版社が解説していた(ref1)。そういう感心できないものが多いなかでは出色のものですよ。たしか京都の藤井有リン館 にやはり大きな整本があるらしいが、観たことはない。册になっているものでは、羅振玉旧蔵本が一番良いらしいが、今はたぶん行方不明である。左イメージは書譜の付録の清初  顔光敏旧蔵の整拓本(ref1)。書道博物館のものは、実見しましたが写真図版は得ることはできませんでしたので、かわりに出しました。

 6番の黄庭経の巻物は五島美術館旧宇野コレクションからのレンタル品で、むしろ特別展に出したほうがよかったかも、とおもわせるゆゆしい感じのものです。ただ文字の姿には好き好きがあるかもしれない。私はどちらかというと、戦前は大西コレクションだった 博文堂出版のもの(水痕本)のほうが好き。

  後期(二月五日〜)だが、29番で鄭文公 碑を展示します。 書道博物館には何種類かあるだろうから、どれをだすのかはわからないが、当方の希望をいうと、中村不折が神田で五円で掘り出したという旧拓がみたい。日下部鳴鶴がみて、「こんなよいものをみたことがない」といい、同席した比田井天来が1万円はするだろう、と絶賛したものである。なんでも某氏が6円で買ったのだがつまらないと言って本屋に返し中村不折が買ったものだという(ref2)。実見したことがあるが、古い古い感じのする墨の濃い旧拓なのに、なかなかな精拓で文字の線を大事にしてつくってある。こういう旧拓でこういう感じのものはほんとうに少ないとおもう。

ref1  書譜  1979年第3期(総  第28期)書譜出版社、香港
ref2 孔固亭蔵下碑旧拓本佚話、書道  第五巻第5号、P43,昭和11年5月1日発行


posted by 山科玲児 at 02:49| Comment(0) | 日記

2019年01月11日

東京国立博物館  東洋館で持世第一

持世第一s.JPG


 特別展にちなんで 東洋館でも展覧があるようです。重要なものは特別展のほうに出してることが多いので、多少手薄感が否定できません。しかし、これは1月2日からですから、もう既に展覧されてます。
  出品リストをみると

東京国立博物館 - 展示 アジアギャラリー(東洋館) 王羲之書法の残影―唐時代への道程― 作品リスト

定武蘭亭の呉ヘイ本のほか、書道博物館の西域出土写本を借りてきて展示しているようなのが目新しい。提携の成果だろうか。 この「持世第一」(イメージ) ってのは4行しかないのですが、昔は最も古い楷書の例として有名でした。リストには、南朝劉宋の元嘉という年号があるが、この紙自身には北涼の王の名と干支が書いてあるだけ。南朝の年号をいれる意味がよくわからない。筆者が「呉客」と自称しているので南朝の人だということだからでしょうかね?
  今はより古い楷書の例が発掘されているが、貴重なものには違いありません。出品リストには 1巻と書いてあるので長いもののように勘違いしやすいが、七種の断片をはりこんだ、巻物の一部であるので、こういう言い方になっています。これ、本には結構出てるのに、昔はあまり観る機会がなかったものです。私も二回くらいしか観ていないかなあ。。今回多くの人の眼に触れることを期待します。

  南斉  永明元年の歓普賢経、、これは本物だとしたら世界的にも珍しい南斉の記年経なので、重要文化財になってもおかしくないのだが、やや疑いがあるのだろうとおもっています。私も疑っている。通常の名前の観普賢経ではなく、歓普賢経になっているが、隋より前だと、経典名称に統一姓がないことが多いので、この点で疑っているわけではありません。これも二紙しかなく、四巻からなる龍沙開宝という巻物のセットのひとつに貼り込まれているものです。

 また、王献之など南北朝時代の有名人の名前があがっているが、これは皆、法帖拓本です。それも十二月帖や停雲館法帖掲載のもの(いわゆる萬歳通天進帖の中のもの)を除けば淳化閣帖掲載のもので王ジュの本によるとだいたい偽物偽筆とされているものです。 これはいかがなものか?



posted by 山科玲児 at 16:59| Comment(0) | 日記

2019年01月10日

ブリティッシュ イングリッシュ



なんか急にきれいな正統的なブリティッシュ イングリッシュが聴きたくなって、
グラナダTV シャーロック・ホームズのノーウッドの建築業者
をDVDで視聴しました
  ほんとに、これは明晰できれいな英語ですね。
  被害者被疑者がシティーの弁護士だから、そういう発音・言葉になるんだろうな。

Youtubeにもありますが、著作権違反っぽいな。DVDも安いのでそちらでどうぞ
The Adventures of Sherlock Holmes S02E03 The Norwood Builder

posted by 山科玲児 at 10:06| Comment(0) | 日記

エルスワース旧蔵拓本オークション


雑誌「墨」
の 最新号で、去年11月20日に北京であった
安思遠ことRobert Hartfied Ellsworth 旧蔵拓本オークション
の出品物を過眼したという
記事を

伊藤滋
さんが書いていて、現物の写真も出しているようです。

 >嘉徳通訊第122回・ 安思遠が収蔵した碑帖拓本の十一種類
>2018年11月20日,北京で中國嘉コ拍賣 1.9億人民元

まあ、昔 北京故宮で展覧したことがあって、図録もでていたのですが、
北京で公開したときの図録といくらかの貧しい経験でいうだけですが、優れたものもありますし、作り物、たいしたことのないものもあるコレクションだと思っております。
  群玉堂帖 懐素千字文は白眉でしょう。これは、現在西安碑林にある懐素千字文石刻の原本のようなものだと思います。 誤解している人もいるようですが良寛禅師が習った懐素千字文はこの西安本のほうで、現在一般に知られている蘭千山館本=経訓堂帖本とは全く違います。 また、整本の石鼓の古い拓本は極めて珍しいと思います。曹全碑も良かったと思います。 文徴明旧蔵十七帖というのもこの種のものでは良い本だとされております。十七帖については全部のカラー影印が西レイ印社から出てます。




posted by 山科玲児 at 09:18| Comment(0) | 日記