2017年06月05日

松岡美術館 中国工芸展

東京  白金台の松岡美術館で 久しぶりに中国工芸展をやっているそうです。
2017年5月23日(火)〜9月23日(土・祝)



2007年以来やってなかったそうです。

ここは、ガンダーラの多数の彫刻(ロンドンのSPINKから購入) クメール(少数ですが優品)なども優れているのですが、
中国陶磁  唐三彩などの名品があることで有名になったように思います。

台北故宮で有名な、翡翠の白菜(翠玉白菜)の彫刻の類似品もありますが、昔観たときには、ちょっと大味であまりよくない感じを受けました。
posted by 山科玲児 at 06:42| Comment(0) | 日記

2017年06月04日

洞窟探検と人類の起源

日経サイエンス2016JULY.JPG



  偶然手にとった日経サイエンスの2016年7月号(イメージ)で、南アフリカにある洞窟での人類の先祖かもしれない化石の発掘レポートを読んだ。この古人類?  ホモ・ナレディ   は、  当初は200万年前ぐらいの古い時代のもので猿人とホモ属(現代人を含む)を結ぶミッシングリンクではないかと思われていて、この日経サイエンス記事もそういう風に書いてある。 読みながら、私はひょっとしたらもっと新しい骨じゃないかと想像していた。そしたら案の定、科学検査があってずっと新しい30万年前後の時代の化石であるという報告がでてきた。

  ホモ・ナレディ  河合信和の人類学のブログ

New Evidence of Mysterious Homo naledi Raises Questions about How Humans Evolved - Scientific American

  もっとも、それはそれで人類の起源がさらにわけがわからなくなった、、ということでもある。この地域は「人類のゆりかご」と呼ばれていて、1924年11月、南アフリカに住んでいた解剖学者、レイモンド・ダートの猿人(アウストラロピテクス)の発見以来、多くの古人類の化石がみつかっている。今回の発見も、ダートが奉職した大学University of the Witwatersrandの学者バーガーが本格調査している。


  この日経サイエンス記事で、とくに注目したのは、最小幅20cm!!という非常に狭い洞窟通路を這い進んでくぐってようやくたどりつける大きな空洞に化石があるので、小さな人でないと調査できないので、そういう人を募集したということである。

  実際、この洞窟遺跡の図解をみると非常に危険な作業だと思う。
  図解と地図
万一身体がはまり込んだり、一方方向にしか通れない構造になっていたらどうするつもりだろうか??

 また、洞窟に住んでるというと、単なる横穴を連想するが、そういうわけではなく、アリの巣みたいな複雑な地中建築構造に住んでいるというふうに認識を改めた。そういえば、中国華北黄土地帯のヤオトンも結構複雑な地下住居のようである。

 実のところ、この洞窟遺跡はライジングスター洞窟という非常に大きな洞窟群の一部で、もともとケーヴィング;洞窟探検のメッカの一つだということである。そういう洞窟探検家の二人が偶然、この古人類化石が散らばった遺跡をみつけたのである。

 その後のUniversity of the Witwatersrandの学者バーガーによる本格調査のヴィデオ  プレゼンとしては、これがいいのではないか?と思う。女性のほうが狭いところに入りやすかったらしく女性隊員が多い。どちらかというと調査というより探検じみている。ナショナルゲオグラフィックが後援していたようだ、


 洞窟探検ケービングというスポーツもあり、沖永良部島では観光開発されてもいるようだ。秋芳洞や龍泉銅のような観光開発された洞窟ならともかくとして、パニック映画「サンクタム」ではないが、洞窟探検というのは、冬山以上に危険なものではなかろうか。臆病な私はあまりやりたくない。



 
posted by 山科玲児 at 09:30| Comment(2) | 日記

2017年06月03日

イマイチな公式ガイドブック

babel ガイドブック.JPG

バベルの塔展(ボイマンス展)の公式ガイドブック借りてきたんですが、かなり手抜き・イマイチでした。

何書いているのかわからない混乱した記述、ボイマンス展に出てこない絵のほうが大きな顔ででているし、なんじゃこれは。
まあ、美術史的知識が古くさいのは、しょうがないのですが、それでも腹立つしね。

AERAのムックというのが原因なのかな。朝日新聞の文化部が真面目に作れば良い本になったかもしれません。変な話ですがこういうことに限っては、読売・日経・産経・毎日より、朝日新聞のほうが優秀です。ただこのガイドブックは、同じ朝日系列でも、週刊誌AERAの編集部が片手間に下請け使ってでっち上げた感が強いので、お薦めできませんね。

森洋子先生のとんぼの本 のほうがきっと良いと思うよ。。





posted by 山科玲児 at 09:08| Comment(0) | 日記

2017年06月02日

チャーチル 神話

不必要だった二つの大戦.JPG

この本、

不必要だった二つの大戦
――チャーチルとヒトラー  
パトリック・J・ブキャナン 著
河内隆弥 訳

http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336056412/

は、まずチャーチル糾弾の本である。500p以上もあるのでそれ以外のこともたくさん書いてあるようだ(全部精読してはいない)が、それが一番目立つ。
異常な戦争屋であるチャーチルが、不必要な第一次大戦・第二次大戦を後押しした。
という主張が主軸になっている。
  ブキャナンがなぜこういう本を書いたのかというと、現在、チャーチルを崇拝している連中(チャーチル  カルト)が米国の政治屋にも少なくないが、危険なことだ。という主張である。大統領選挙にも出たブキャナンだから、米国政界の内部は普通のジャーナリストよりは知っているだろう。

  どうも、英国の前ロンドン市長でBREXITのとき旗振りをやったあげく なぜか逃亡した ボリス=ジョンソンもチャーチル ファンらしく、チャーチル愛に満ちた
チャーチル・ファクター たった一人で歴史と世界を変える力                                
なんて本を書いていたようだ。

 また、日本の政治家たちのなかでも、理由もなくチャーチルを尊敬することが常識になっていたようで、「尊敬する人物はチャーチル」と言っておけばまちがいない、というような軽薄さがあるようである。あの安倍晋三内閣総理大臣も初訪米のときに、「尊敬する人物はチャーチル」と言ったらしく、一部の識者に顰蹙をかっていた。

   しかし、客観的に考えれば、大英帝国を潰したのはチャーチルである。国を滅ぼした亡国の宰相であり、賈似道や近衛文麿となんら変わりないのに、なんで英国で尊敬されているのか理解に苦しむ。 戦争遂行のときもウイデマイヤー将軍によれば「チャーチルがイタリア戦線やアフリカ戦争など、変な戦略に執着したおかげで長引いて犠牲が増えた」という信じられないような無能ぶり、兵士の人命軽視ぶりをみせている。だいたいチャーチルの外交方針は英国の伝統的な「欧州大陸に単一の大勢力を作らせないように仲間割れさせておく」というのに反対である。ナチズムが嫌いといっても好き嫌いで戦争起こされてはかなわない。第一ナチズムの生みの親は英国人ヒューストン・ステュアート・チェンバレンHouston Stewart Chamberlain
https://en.wikipedia.org/wiki/Houston_Stewart_Chamberlain
である。伝統的な政策なら、独ソ戦争を放置しておけばよかった。


  いままでの惰性で「偉人  チャーチル」と祭り上げていただけではないか?と思った。                                                                     

  ところで、この本に出てくる、第一次世界大戦前のドイツ ウイルヘルム二世の政府がもっていたヨーロッパ戦略が、現在のEUと良く似ている事にかなり驚いた。

まさに、「不必要だった二つの大戦」だったかもしれない。



 


タグ:チャーチル
posted by 山科玲児 at 07:50| Comment(0) | 日記

2017年06月01日

運慶が彫った顔


キムカラ童子Pdetail.jpg


仙台の仙台市博物館で「空海と高野山の至宝」展
http://kukai-koyasan-sendai.jp/

東京国立博物館の運慶 展
http://unkei2017.jp/
が あるそうです。

  で、出展される、高野山にある  運慶工房の八大童子像は、何度か観ましたが、なんか友人知人の顔をみているような親しみ深い顔なんですね。 特にキムカラ童子(東京展のみ イメージ)の顔なんかはとくにある知人とよく似ていて親しみ深いものでした。ほんとに日本人の顔なんだなあ。

Image Source: 美術研究 昭和11年6月
posted by 山科玲児 at 07:40| Comment(2) | 日記